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リサイクル着物の考え方
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リサイクル着物と、一口にいっても、
ほんとうに、いろいろ、あります。
たとえば、
袖を、一度も通さずに、呉服屋さんから、
購入したままの状態で、
タンスにしまわれている、着物も、
消費者の手に渡った段階で、
中古品になってしまいます。
それこそ、試着さえしてないものでも、
一度、売買されて、購入者に渡ったものは、
新品という扱いから、離れます。
中古(リサイクル)、という商品は、
そういう、商品の移動をともなったものであれば、
すべてを、中古(リサイクル)品として、扱う規定になっています。
(古物営業法)
ですから、こういった、新品同様のものが見つかれば、
非常に幸運ということですし、
それとは反対に、
かなり傷んだ品も、扱われることもあります。
このように、新品同様から、傷、しみのあるものまで、
中古(リサイクル品)にはいろいろあります。
痛みのひどいもの、しみ・汚れが、目立つところにあるもの、
などは、価格は安く設定されているでしょうし、
全く使った形跡のないものは、やはり、貴重ですので、
高い設定となっているはずです。
要は、“痛み具合”、“金額”、“好み”の3点で、
自分に折り合いをつける、作業が必要になってきて、
そこに、面白みもありますし、また、
購入を判断する、思考力も発達します。
私は、古くても、人が一度手にしたものも、
価値のあるもの、
質のいいもの、
柄や色彩に、心うばわれるもの、
などは、大切に、扱われて、長く生き残って欲しい、
と考えています。
飽きたら次々に、捨て去って、
新発売にとびつくような生活様式ばかりでは、
いつも、流行に追い立てられて、忙しいばかりではないでしょうか。
落ち着いて、自分の好みを追求することなく、
流行に振り回されることは、淋しいと思います。
私が、着物の良さを知って、
ステキな柄や、色彩豊富な着物を楽しみたいと思って探してみたら、
今の呉服業界には、普段に着られるものが見つからず、
和服自体が、晴(はれ)の日の、
高額商品ばかりになってしまっていて、
とても、気軽に楽しめるものではなくなっていました。
リサイクル品のなかで、
自分の好みに合致するものを探すのも、
簡単なことではありませんが、
新品時と同様の価値を持った、すばらしいものが、
着物関連のリサイクル品の中には沢山あります。
それらを、埋もれさせることなく、
その、品質の良さを、多くの方に知っていただきたい、
その、芸術的高さを、多くの方にわかっていただきたい、
また、着物という、日本の衣装文化を、
多くの方が、伝承していっていただきたい、
と、切に思います。
長い、長い、年月に育まれて、
日本の気候、風土に合わせて、
どんな場面にも用いられてきた、
この、美しい形、模様、色、技術、
そして、隠された知恵。
忘れかけていた、日本文化のひとつを、
身近に、手軽に、感じとっていただきたい、
この思いを、
つむぎやで、お伝えしたいと思っております。
今のところ、つむぎやで扱う、リサイクルの品物は、
昭和初期以前のものは、ほとんど扱いません。
なぜなら、
江戸、明治、大正の各時代に用いられた着物は、
アンティークとして、大変人気がありますが、
保存状態が非常にいい稀な場合を除いて、
たいてい、長い年月の間に、
布を構成する糸が弱ってきていたり、
装飾用の糸も細く切れやすくなっている場合が多いのです。
色彩もやわらかで、おおらかな柄行き、
凝った装飾などが、非常に美しく印象的ですが、
これらを、乱暴な、洋服的な着方をすると、
破れてしまいかねない、品が多いのです。
ですから、今のところ、アンティーク着物・帯等を、
取り揃えるまでには、いたっておらず、
現在、使用価値の充分あるものに絞って、
商品を揃えています。
できるだけ、多くの商品情報をお知らせし、
可能なかぎり、難点をお伝えして、
納得していただけるように、
さらに、心がけてまいります。
リサイクル品に対する、お考えが、
ひとりひとり、異なることを、しっかりと受け止めて、
これからに、いかしてまいります。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
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