●丸ぐけひも ・ 帯締めの結び方 |
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結び方の例
少し中心をずらして、片結びにし、長い方を後ろ側にまわしてもうひとつ輪をつくってリボン結びのような出来上がりにします。 |
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最初からリボン結びにすると弱いので、片方結びにしてからにします。
丸組みひもではできない、ちょっとはりのある、立体的な表現になります。 |
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こちらは、普通の本結び。
帯が15センチの普通幅でだしてありますので、出来上がりの印象としてご覧下さい。
主張しすしないやや控えめの太さにしてあります。 |
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普通の本結び。 |
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こちらは藤結び。
この結びは若い方の晴れ着に、丸組みひもで用いられるのが一般的ですが、丸ぐけひもなら、いつもの本結びより少しだけ、前の印象を変えてみても、おしゃれ感が出ます。 |
≪丸ぐけひも(帯締め)≫
帯締めを、もっとおしゃれに、もっと楽しくしたい。
丸ぐけひもで、ちょっと差のつくおしゃれをしてみたい。
そんなお声をずい分お寄せいただいていました。
そして、私もおしゃれな丸ぐけひもが欲しかったんです。
ずっと探したり、作ってみたりしていました。
もともと丸ぐけひもは、絹の白、黒、金、赤くらいしか
使われていませんでした。(慶弔用ですね)
礼装には太めの丸ぐけひもを、用いていたようです。
昔はもちろん手作りしかありません。
最近は、大正ロマン風の着物が流行って、
丸ぐけひもも、柄のはっきりでた、色とりどりのものを見かけます。
そういうきれいな柄ゆきのものは、着物や帯を特定してしまうので、
あまり使いかってがよくありません。
そこで、ふだん着から、ちょっとおしゃれしてお出かけまでの、
シンプルな丸ぐけひもを開発しました。
●つむぎやオリジナル丸ぐけひも(普通サイズ)の特徴
★素材は、絹100%または綿100%で締めやすく(すべりにくく)。
★柄はできるだけシンプルに。
★太さは、目立ちすぎず、引っ込みすぎない直径1センチ。
★扱いやすい約160センチ。
お求めは、つむぎや小物一覧へ
半分取替えのできる『丸よしぐけ』(ハーフタイプ)
をあわせて考案しましたのでご紹介します。
↓↓↓
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●丸よしぐけ(つむぎやオリジナル・ハーフサイズ) |
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一本の長さが約90センチに仕上げてあります。 |
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片方を強くこま結びしてつなげます。端から10センチのあたりで結びます。 |
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一本になったところの様子です。これで約160センチになります。
胴周りの細い方は、結びあわせる場所を多くとって、お好きな長さにしてください。
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これを普通の丸ぐけひもと同じように結びます。 |
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お太鼓からは見えません。
ここで使用している帯揚げは、実は白いレース。 |
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中を、めくって見てみると、こんな風になっています。
結び目のひもがあまったら、すぐ横に上か下を向けてはさみます。
まさか誰もここまでのぞかないから大丈夫。
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●つむぎやオリジナル『丸よしぐけひも』(ハーフタイプ)の特徴
★素材は、絹100%または綿100%で締めやすく(すべりにくく)。
★柄はできるだけシンプルに。
★太さは、目立ちすぎず、引っ込みすぎない直径1センチ。
★長さは約90センチで、2本あわせて一本分にして使います。
★違う色目を組み合わせて半分ずつ見せるおしゃれが楽しめます。
★後ろの結びめの量を変化させることによって、
前に見えるひもの長さを変えられます。
(いろいろな表情作りが可能になります。)
★値段は普通サイズよりお値打ちです。
≪丸ぐけひもを使ったあとのお取り扱い≫
丸みのある、ハンガーなどに掛けて、半日〜1日しわをとります。
しわが気になるときは、両手でしわのある部分を被うようにして、
しばらく待つ。手からでる体温と蒸気でずい分しわがとれます。
どうしても真っ直ぐに伸ばしたいときは、あて布をしてから霧ふきして、中温のアイロンをそーっとあててください。押し付けると膨らみがもどりにくくなります。
生地はいずれも洗い済みなので、色落ち、縮みはいたしません。
汚れが気になるようなら、絹のものは中性洗剤でそっと手洗いしてくださいね。綿のものは洗剤でもかまいませんがとにかくそっと手洗いしてください。均等にいれてある中身の毛糸がまだらになる恐れがあります。
<開発秘話>
私の先輩、和裁士のA子さんに、もっとカジュアルな丸ぐけひもをつけてみたいわ〜、
と相談して、好きな色目の生地でいろいろとつくりあいをしながら、
つむぎやの丸ぐけ帯締めが完成しました。
この丸ぐけ帯締めが、いたってシンプルなのは、必要のないものは省きたい、の精神と、
丸ぐけ帯締めに“ふさ”はつねづねおかしいと思っていたためです。
組ひもには当然組み終った、あのふさがあるのが、あたりまえなのですが、
丸ぐけは、糸で生地をとじるのですから、“ふさ”はただの飾りです
(ふさはけっこうボサボサになりやすい)。
とんぼ玉の飾りもよく見かけ、かわいらしいのですが、
結ぶときなど、端に重みがあるのがなんとも不便を感じていました。
せっかくのきれいな玉は見えなくなっちゃうし。
そんなわけで、結びやすさ、使い勝手、おしゃれ感を重視して考えているうちに、
ハーフサイズもおもしろい!
と気づき、ご紹介するにいたりました。
普通の「丸ぐけひも」と区別するために『丸よしぐけ』と名づけました。
和裁職人の手作りで、粋な『丸よしぐけ』をお届けします。
ハーフサイズは、別色での組み合わせもできるようにしたいので、
今後種類を増やしていきます。
ちょっと工夫して楽しめる幅が、広がることを願っております。
(つむぎや・よしえ)
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